(出典 たねや公式ページ)
滋賀県近江八幡は、近江商人たちが近江八幡から全国へ旅立つ際、出立前や帰郷の折に必ず立ち寄り、お参りに出かける場所でした。
そんな人々が行き交う場所に、たねやはあります。
たねやグループの中にあるのが、バウムクーヘンでお馴染みの「クラブハリエ」ですよ。
そんな「たねや」のおすすめ和菓子を紹介します。
見出し
たねやの歴史
たねやは、創業明治5年(1872年)「種家末廣」の屋号で、旧八幡町に創業。
昭和20年に発売した「栗まん」が好評となり、たねやの基本づくりとなります。
以来、全国のデパートに進出。平成11年からオンラインショップを開始しました。
その後に、奇しくもたねやの近くに住んでいた、数々の名建築を遺したウイリアム・メレル・ヴォーリス氏との出会いによって、西洋文化に触れる機会を得ることになりました。
これがきっかけで、1951年にクラブハリエの基を作ることになります。
もともと近江八幡には外国人居留区もあったらしく、西洋文化も入ってきた神戸のような土地だったそうです。
たねやから独立した「クラブハリエ」は、超人気のバウムクーヘンの店となり、ヴォーリズ建築を改修した特別のカフェもあって、建築ファンにも人気です。
たねやの「ふくみ天平」を実食レビュー!
パッケージを開けると、このように、最中の皮と餡の袋に分かれます。
封を開けて最中の皮を取り出し、餡の封を開けます。
一方の皮の上に餡を載せ、もう一方でふたをします。
口に入れれば、その出来立てのさっくりした美味しさ。
上あごに付くのは仕方ありませんが、香ばしさやサクサクの食感は、さすが出来立ての味ですよ。
やっぱり最中はこれでなくっちゃ。
この「ふくみ天平」には、中に近江米で作った求肥が入っています。
噛むと、ねっとりとした餅の食感がしますよ。
古くから神前に供えられてきた稲穂やお餅には福があると言われ、そんな餅に厄除けの願いをこめて紅小豆を合わせて作られました。
手づくりならではの出来立ての美味しさは抜群です。
是非とも召し上がって頂きたい「富久實(ふくみ))餅です。
ひと箱(6個入り)1080円(税込み)
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たねやの饅頭「さくら」を実食レビュー!
「おもいを包む」というゆかしいこころを素朴な和菓子としてあらわしたという、「さくら」です。
素朴ながら、一輪のさくらが、春らしく、華やかさも持つ可愛らしい饅頭ですね。
封を開けると、ほんのりと桜の香りが漂います。
そして、びっくりするほど柔らかい饅頭生地です。
ふわふわとした淡雪のようなお饅頭の皮に、こしあんが入っていますよ。
口に入れると、ふんわりと、まるで酒饅頭のような風味のよさ。
中のごしあんも、とても上品です。
甘さは控えめで、口どけがすごく良いのが印象的なお饅頭ですね。
さくらの花の塩漬けも、塩味はごく控えめ。
ほんのりと桜の風味だけを口に残します。
想像していたよりもずっと上質なお饅頭でした。
かるかん饅頭のようなもっちりさは、やまいもが入っているからだと思います。
その、ふわふわの生地と、きめ細やかなこし餡は、さすが老舗の味ですよ。おすすめします。
ひと箱(4個入り)562円(税込み)
たねやの「斗升最中(ますますもなか)」を実食レビュー!
たねやさんの店員さんからオススメ頂いた最中です。
中には二種類の餡が入っているそうです。
たねやの商号が入った最中ですので、これは期待できます。
斜めに入った線から切れば良いのか。(笑)
切ってみましたが、ちょっと失敗したようですね。
あいまいに分かれてしまった餡が最中から顔を出しています。
(出典 たねや公式ページ)
実際には、このようにはっきりと二つの餡に分かれます。(笑)
中には、甘さをおさえた粒あんと、香りゆたかな柚子餡が入っているそうです。
最中は、歯にくっついて、苦手だと言われる人も多いかと思いますが、これぞ日本の味なのですよね。
粒あんの方は、あっさりというように書いてありましたが、まあまあ甘いと思います。
お口にひっつかないように、渋いお茶と一緒にどうぞ。(笑)
柚子餡の方は、しっかりと柚子の皮が入っていて、存在感があります。
柚子の皮の香りが素晴らしく良いし、あっさり、さっぱりと頂けますよ。
白あん、粒あん、共に甘さは結構強めだと感じました。
が、一つで二通りの味を楽しめるのは、素晴らしいアイデアですね。
人気があるとおっしゃっていたのは、良く分かります。
大きさも結構ありますので、満足感があります。
昔なつかしい枡のカタチをしていることも、人気の要因とか。
斗升に、「ますます」をかけて、「ますます幸せに」「ますます健康に」というおめでたいお菓子なのかもしれません。
ひと箱(5個入り)864円(税込み)
たねやのその他のおすすめの和菓子
花貝あわせ最中
淡く染めた三色の貝のかたちの最中種に、瑞々しい餡をはさんでいただく、春の手作り最中。
手づくりだから、サクサク感も違います。お洒落な貝のカタチが人気の最中ですよ。
ひと箱(3個入り)486円(税込み)季節商品(4月上旬まで)
末廣饅頭(すえひろまんじゅう)
豊かな沖縄産黒糖風味の蒸し饅頭です。
一口サイズで、食べやすく、こし餡もなめらか。末広がりのしあわせを願う饅頭です。
ひと箱(10個入り)540円(税込み)
栗饅頭
「たねや」の原点。古くから職人が代々守り伝え、はぐくんできた饅頭です。
焼き色も香ばしく、栗を刻んで入れてある白あん仕立ての、しっとりした味わいが人気です。
ひと箱(5個入り)864円(税込み)
オリーブ大福
(出典 たねや公式ページ)
近江米を使ったお餅に、ほんのりと塩味を効かせ、こし餡を包んであります。
なんと、オリーブオイルが添えられていて、かけて召し上がるというもの。これまでにない、新しいお菓子です。
1セット(6個入り)972円(税込み)
五六あわせ(バルサミコ)
イタリア産のバルサミコをかけて食べるという心太(ところてん)に見立てたゼリーです。
厳選したブドウ果汁を長期熟成し、仕上げた甘さと芳醇さのバルサミコを使用しています。
1セット(2個入り)1080円(税込み)
たねや寒天(トマト)
口の中でほろりとくずれる、美味しい寒天に、濃厚な完熟トマトゼリーとフレッシュなオリーブオイルを合わせる一品。
ごろっと大きめの寒天と、完熟トマトをまるごとひとつ使ったというゼリーが、サラダ感覚のおやつです。
フレッシュなエメラルドグリーンのオリーブオイルとは絶妙なバランスで、美味しさが引き立ちます。
一個756円(税込み)
五泉
(出典 たねや公式ページ)
お釈迦様の誕生をお祝いする花祭りに合わせた季節のお菓子です。
粒・こし・胡麻・みそ・白粒の五種の餡を包んだ求肥に、五色の蒸しそぼろをふんわりとまぶした、色とりどりのお菓子です。
求肥にまぶした五色のそぼろは、天の龍がそそいだ甘露の奇瑞(きずい)(有難いことが起きるまえぶれのこと)に見立ててあるそうですよ。
ひと箱(5個入り)648円(税込み)季節商品(4月8日まで)
お店情報(たねや本店)
住所:滋賀県近江八幡市中村町22-13
電話:0748-33-1151
営業時間:9:00~19:00(年中無休)
まとめ
滋賀に本店がある、和菓子のたねや。
近江商人が行き来する場所で、「栗饅頭」を作ったところから始まりました。
早くに西洋文化を取り入れ、斬新なお菓子にも定評があります。
昔は職人だけが味わえた、作り立ての最中を、どなたでも味わえるようにと、その場で作る「手づくり最中」をいち早く売り出して人気にもなりました。
現在は、オリーブオイルを使って食べる大福など、ますます斬新なお菓子の世界が広がっています。
新しいたねやのスイーツを是非お試しくださいね。