出典:GOTRIP公式サイト
フランスのお洒落なカフェではありません。
奈良のような田舎には似つかわしくないお店ですが、こんな素敵なフランス菓子の店があるのですよ。
こちらのオーナーパティシエは、1991年にパティシエのワールドカップと呼ばれる大会で、日本人初の優勝を勝ち取ったという凄い人です。
店舗を増やさず本格派のフランス菓子にこだわるオーナーが作るスイーツとは?
今回はそんな格式高いフランス菓子をご紹介いたします。
見出し
ガトー・ド・ボワの華麗なる歴史とは?
まるで宝石のような美しさと繊細さを兼ね備えるお菓子が、ショーケースに散りばめられたお店、「ガトー・ド・ボワ」
伝統文化としてのフランス菓子を日本人の美意識、味覚と融合させ、未来に向けて進化し続けるお菓子を作ること。
パティスリー、ショコラトリー、コンフィズリー、グラッスリー・・・・すべてを兼ね備えた「グランメゾン」であり続けること。
これがオーナーシェフの目指すものです。
オーナーシェフである林正彦シェフは、1963年生まれ。
東京製菓学校を卒業後、フランス、スイスで学び、東京成城マルメゾン入社。
1985年に東日本コンテスト入賞。
1987年ホテル西洋銀座入社。
1989年東京スプラウト会コンクール最優秀技能受賞。
1989年に奈良に帰郷。
1991年渡仏「クープドュモンドパティスリー世界大会」日本人初グランプリ受賞。
2000年同大会の国内予選、公認審査員就任。
という華麗なる経歴をお持ちの方ですよ。
現在は、あちこちの役員と非常勤講師なども務められています。
あべの辻製菓技術研究所、京都製菓技術専門学校、神戸国際調理製菓専門学校などなど。有名学校もありますね。
格式高い世界レベルのフランス菓子を頂く雰囲気にぴったりな店内も、シェフのこだわりです。
出典:GOTRIP公式サイト
グランプリに輝いた「アンブロワジー」について
こちらのピカピカのチョコレートケーキこそが、フランス菓子のワールドカップである「クープ・デュ・モンド・パティスリー」(仏製菓世界大会)で見事グランプリを勝ち得たというお菓子です。
このピカピカのチョコレートは、テンパリングと言う方法で作り上げたものとか。
チョコレートに余分な水分を入れず、温度調節をしながら固まらないように混ぜるという事らしいですよ。
小さなザッハトルテの様です。
チョコレートムースの中には、ピスタチオの粒入りムースと、木苺の種入りジャムが入っています。
チョコレートの上品でビターな味わいに、ピスタチオの香ばしさ、木苺ジャムの酸味が全体の甘さを上手く抑えたアクセントになっています。
サイドにデコレーションされているのは、花びらをイメージしたチョコレートですが、なんとも優雅。
こちらのアンブロワジーをそのままに、クリスマスケーキに仕立てたものを注文したことがあります。
少しお高いクリスマスケーキになりましたが、値打ちのあるケーキでしたよ。
想像を超えた味わいは、是非試してみる価値ありです。
一個630円(税抜き)
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ガトー・ド・ボワの「ドーム・クレメ・ダンジュ」を実食レビュー!
ガトー・ド・ボワの生菓子は、普通の洋菓子とは雰囲気が異なります。
とにかく芸術的。
こちらのドームもカタチ、色合い、ふりかかった銀粉、そしてお店のエンブレムなど。
シンプルながら、奥の深いデザインが特長です。
なかなかフォークが入れられない。(笑)
切り取ってみると、こんな感じです。
苺のジャムがあふれ出てきますよ。
外側のプルンとした部分は、フロマージュブラン、クリームチーズ、サワークリームを合わせたフレッシュチーズのムースです。
ミルキーで濃厚なチーズのコクが、苺ジャムにぴったり。
ふりかけられた苺パウダーがとても可愛らしく、銀箔がきらりと大人っぽいアクセントになっています。
これだけで、ワンランクアップした雰囲気がかもし出されるのは、凄いですね。
見た目も味も芸術的なフランス菓子の世界。
日本人の繊細な感性で、ますます完成度が高くなった味を、試して頂きたいですね。
一個450円(税抜き)
ガトー・ド・ボワの「シャモニー」を実食レビュー!
これまたピラミッド型の不思議なケーキですね。
細部にまで心配りされたデザインの凄さに、見入ってしまうほど。
この細かな表面のベルベットのような装飾は、いったいどのようにほどこされたものなのか。
パティシエに尋ねてみたいくらい。(聞いても出来ませんが)
トップには、木苺が飾られ、そのまたトップに、しずくのような装飾がしてあります。
果物に滴り落ちた朝露のごとく、きらりと光る粒は、ぜりーでもなく、シロップのような味わいでしたよ。
なんという繊細さ!!
そして、ピラミッドからはらりと落ちた薔薇の花びらが一枚。
最初見た時は、ケーキがめくれあがったのかと思いましたよ。(汗)
わざと、はらりと花びらをつけるあたり、日本人的な発想なのかもしれませんね。
切り取ると、このような感じになります。
中は、ビターなムースショコラがベースとなり、木苺と薔薇のパルフェを合わせた、なめらかな口どけのクリームの味わいが絶妙です。
パルフェとは、フランス菓子の素材で、生クリームに果物などを合わせた軽いアイスクリームのこと。
薔薇の香りが豊かに広がる、優雅なチョコレート味のお菓子です。
今までにない味わい。
それぞれの素材が、口の中で出会って、不思議なハーモニーが生まれますよ。
たしかに、コンビニでは出会わない素材と、デザインです。
「私は、あなたとは違うんです。」と、F総理はかつておっしゃいましたが、まさにそんな特別感のあるケーキですよ。(笑)
これぞフランス菓子!!
一個500円(税抜き)
ガトー・ド・ボワのオンラインショップで買えるスイーツ
焼き菓子
- ケークオフリュイ(ラム酒と合わせたチェリーやオレンジ、キルシュに漬けたクランベリーなどのドライフルーツを混ぜて焼き上げたもの)
- ケークオシトロン(レモンの濃縮果汁を混ぜ込んだ生地に、レモンピールを加えたもの)
- ケークオショコラフィグ(チョコレート生地に細かく刻んだイチジクとくるみパウダーをあわせたもの)
- ケークアラフレーズボワ(ハチミツ入りのしっとりとした生地にいちごのバートドフリュイイをたっぷりと入れたもの。苺のグラスアローで仕上げてあります)
- ケークオフランボエキャラメル(フランボワーズのキャラメルを混ぜ込んだほろ苦い生地にフリーズドライのフランボワーズを混ぜ合わせたもの)
こちらのケークシリーズは、質、内容ともに最高級のケークとなっています。
そのこだわり様は、ちょっと普通のパウンドケーキではありませんよ。
お値段も2000円から2400円(税抜き)と、ちょっと高めです。
この他にも、クッキーの詰め合わせや、ショコラなどがあります。
また、月替わりで出されるケーキ。「旅するお菓子」も好評です。
5月の「旅するお菓子」「ベルガモット・エ・オランジュ」
「旅するお菓子」とは、ピクニックや小旅行に持参出来る、日持ちのするお菓子を指します。
ベルガモットとは、苦み成分が強く、生食には向きませんが、その香りの良さが人気の柑橘の一種です。
ベルガモットの精油を使い、香り豊かに仕上げたアールグレイの茶葉を加えた生地に、オレンジピールとチョコチップを混ぜ込んで焼いてあります。
爽やかなベルガモットの香りは、ストレスに起因する食欲不振などにも効果があるということですよ。
初夏にぴったりの味わいです。是非どうぞ。
1ホール2000円(税抜き)
夏季限定のヴェリーヌグラッセについて
2018年6月1日~8月31日まで。オンライン限定にて「ヴェリーヌグラッセ」が販売されます。
白桃や赤オレンジ、マンゴーやクリームチーズなどの国産素材を使った夏らしいバルフェ3種の詰め合わせですよ。
解凍しても、半解凍でアイスクリーム感覚でもいただけます。
ひと箱(6個入り)3700円(税抜き)
お店情報
住所:奈良県奈良市西大寺南町1-19-101
電話:0742-48-4545
営業時間:9:00~19:00(第一、第三木曜日定休日)
オンラインショップはこちら
まとめ
奈良市にある、知る人ぞ知る名店、「ガトー・ド・ボワ」。
オーナーシェフは、かつてパティシエのワールドカップとも呼ばれる大会「クープドュモンドパティスリー世界大会」にて、優勝した日本人初のグランプリ受賞者です。
グランプリに輝いたフランス菓子「アンブロワジー」を始め、その繊細なる芸術的なお菓子は、他にはない感じ。
フルーツを散りばめて、可愛さだけに走る傾向の洋菓子とは別格のアートなスイーツを是非どうぞ。
オンラインショップもあります。