デパ地下で出会った「レモンケーキ」を辿ると、長崎に行きつきましたよ。(笑)
なんとも長い店名「茂木一まる香本家」とは、いったいどんなお店なのでしょうか。
長崎のお菓子のご紹介と、レモンケーキを実食してみた感想を、お伝えしたいと思います。
見出し
「茂木一まる香本家」は長崎にある有名お菓子店![]()
「茂木一まる香本家」は、長崎にて、「えのき屋」として、弘化元年(1844年)に創業されました。
長崎と言えば、古くから外国人が行き来した港町です。
当時、唐の禅僧や東シナ海を航海する中国人にとって、貴重な保存食として日本に渡ってきたお菓子がありました。
初代・榎市衛門は、そのお菓子を、ふんわりとした、香ばしい香り高い菓子に作り上げ、「一口香」(いっこっこう)と名付けました。
現在でも、全国の港町では、「一口香」に似たお菓子が受け継がれているそうです。
この「一口香」は、昭和8年には、第9回全国菓子博覧会で金賞を受賞しています。
昭和63年(1988年)に、店名を「茂木一まる本家」として有限会社を設立し、その後も次々と名誉ある賞を受賞するお菓子を世に出しておられます。
「とんぴんかん」や、「べっこうかん」「茂木ビワゼリー」などなどの数々の銘品がありますよ。
また、長崎のお菓子の老舗ですが、全国の有名百貨店の九州物産展や、長崎物産展などにも意欲的に出展されていますので、要チェックですね。
5月の出展予定
- 東京日本橋高島屋、大九州展(2018年5月23日~5月29日)
- 東京新宿小田急百貨店、長崎物産展(2018年5月30日~6月4日)
実演販売あり(カステラ巻、窯出しカステラなど)
「茂木一まる香本家」のレモンケーキを実食レビュー!
「茂木一まる香本家」のレモンケーキは、数々の商品の中でも、かなりお取り寄せ人気が高いお菓子だそうです。
手間をかけ、昔ながらの製法で変わらぬ味を作り続けた、自慢のお菓子とのこと。
リピーターが激増する理由は、そこにあるのかもしれませんね。
風味を損ねぬように、光を通さない銀色のパッケージに入れられた「レモンケーキ」を取り出すと、紙で大事に包まれたケーキが出てきました。(ていねいですね)
つるんとした表面のレモンケーキですよ。
外側のチョコレートがやわらかくなるように、冷蔵庫に保存してあったなら、少し室温に戻した方が良いかと思います。
カリカリとした食感が好みなら、冷たいままでも大丈夫ですが。
私は、ナイフがすっと入るくらいまで置いてから、いただきました。
照明の加減で、少し黄色く写っていますが、実際はもう少し白っぽい黄色です。
中のケーキの部分に、オレンジピールがのぞいています。
オレンジピールなのですが、「レモンケーキ」の名前がついているのですね。
柔らかで、まろやかなチョコレートクリームと、バター風味のケーキ、そしてオレンジピールの柑橘の爽やかな香りが、食欲をそそります。
チョコレートとケーキの間に、あんずジャムも入っていて、しっとり感もあります。
懐かしさも感じられる「レモンケーキ」。
是非お試しください。
一個216円(税込み)
お店情報
住所:長崎県長崎市茂木町1805
電話:095-836-1919
営業時間:9:00~18:00(水曜定休日)
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その他の「茂木一まる香本家」のおすすめスイーツ
一口香(いっこっこう)
長崎銘菓の「一口香」は、中が空洞のふしぎな焼き菓子。
見た目はお饅頭で、焼く前に餡を入れてあるのに、焼き上がると空洞になってしまうという、なんとも妙なお菓子なのです。
ひと口食べると、その香ばしさから、「一口香」と名付けられたものですが、「茂木一まる香本家」の看板商品となっています。
画像では、わかりにくいのですが、中がくり抜かれたようになっているのだとか。
長崎では、「からくりまんじゅう」とも呼ばれ、土産物として有名です。
数々の賞を総なめした超有名なお菓子だそうですよ。
小麦粉と水飴の生地に、黒砂糖、水飴、蜂蜜の餡を包んで、白ごまを付けて焼き上げています。
中の餡が、黒砂糖や水飴、蜂蜜だとすると、焼くと、生地にしみ込んでなくなるのも納得できますね。
外側の皮は、パリっと。そして、内側の皮は、しっとりと。
皮に貼りついた白ごまの風味がアクセントになって、香ばしく美味しいお饅頭だそうですよ。
でも、初めての人は、割った途端に空っぽだと、びっくりですよね。
是非試してみたいお菓子です。
ひと箱(5個入り)540円(税込み)
茂木ビワゼリー
「茂木一まる香本家」のもう一つの名物、「茂木ビワゼリー」です。
長崎は、びわの生産量が日本一とされています。
特に茂木地区は、冬の気候が温暖で、南向きの斜面は、「びわ」の栽培に適しており、「茂木びわ」という品種にもなっているほど。
そんな美味しい「びわ」を使用し、丁寧に種を取り、ゼリー掛けにして、美味しさを閉じ込めた一品です。
平成2年の優良食品経営全国コンクール、農林水産省食料品流通局長賞受賞。
平成6年の第22回全国菓子博覧会の名誉総裁賞にも輝きました。
原材料は、びわの実、果糖、水飴、洋酒、酸味料、香料など。
パウチに入った「茂木ビワゼリー」を開けると、大粒のびわが、そのまま透明のゼリーに入っていて、とても綺麗。
つるんとしたゼリーの食感と、甘くて美味しいびわのフレッシュな風味が、たまらない一品だとか。
生で頂くよりも、より甘く、芳醇な味わいが楽しめそうですよ。
一個324円(税込み)
べっこうかん
丹念に練り上げた羊羹に、カステラを入れ、長崎鼈甲(ながさきべっこう)の柄に仕上げたようかんです。
長崎では、このような、べっ甲が沢山売られています。
これも、17世紀以降、唐船やオランダ船によってもたらされた文化だそうで、中国人から習得した技術で、製作されるようになりました。
べっ甲飴などは、よく見かけますが、べっ甲に似せた羊羹まであるとは、知りませんでした。
そう言われれば、べっ甲って、なんだか美味しそう。(おいおい)
赤く見える、べっこうかん(茶)は、長崎独特のびわの味わい。
黒みのある、べっこうかん(黒)は、黒糖羊羹になっていて、甘さが強めなので、甘党の方におすすめだそうですよ。
長崎銘菓のカステラと、羊羹のコラボ。
なんとも不思議なお菓子です。
こちらの「べっこうかん」は、昭和53年の第9回長崎県特産新作展にて、優秀賞を受賞しています。
ひと箱(3本入り、黒1、茶2)2484円(税込み)
とんぴんかん
「茂木一まる香本家」のオリジナルスイーツ「とんぴんかん」は、お祝いにぴったりの、めでたいお菓子が勢ぞろいです。
お正月の船に飾る七色菓子から生まれた長崎銘菓。
きな粉や、抹茶、はったい粉、蜂蜜、胡麻などの色々な味わいで、形や色の種類も驚くほど、にぎやかに出来ています。
また、長崎独特の出島や、クルスなどがかたどられた口砂香(らくがん)や、千代結び、一口香なども詰め合わせた、楽しいお菓子のパックになっています。
「とんぴんかん」とは、長崎の方言で、「とっぴょうしもの」(お調子者)の意味だそうです。
あれこれと、お調子にのって、詰め込んだということでしょうか。(笑)
出典:おいしいお取り寄せサイト
袋の中は、こんな感じみたいです。
これは、楽しいですよね。是非とも一度は試してみたいです。
一袋648円(税込み)
まとめ
ちょっと足を延ばして、京阪デパートに出かけた時に、出会った「レモンケーキ」。
遠くはるばると、長崎からやってきた「レモンケーキ」だったようです。
長崎の「茂木一まる香本家」には、このほかにも沢山珍しいお菓子があります。
全国のデパートの物産展にも順次出展されていますが、オンラインショップでも買えますよ。
是非どうぞ。