奈良は、大阪と違い「美味いものなし」などという悪評があったりするのですが、探してみると、なかなか素晴らしいスイーツが多いです。
日本最古の都ですから。
この記事ではそんな、奈良のお土産スイーツをご紹介いたします。
出来るだけ、今までご紹介したことがないものをセレクトしておりますので、是非参考にしていただければと思います。
古(いにしえ)の味を是非どうぞ。
見出し
- 萬々堂通則の「ぶと饅頭」は春日大社の御鎮座当初以来の伝統あるお菓子
- 本家菊屋の「御城乃口餅」(おしろのくちもち)は秀吉公のお気に入り
- 総本店柿寿賀の「柿寿賀」(かきすが)は栄養の宝庫とされる柿で長寿を祝うお菓子
- アルカイックの幸福スイーツ「鹿マフィン」は思わず顔がほころぶ可愛さ
- だんご庄の「おだんご」は手作りの素朴な味わいが決め手
- 千寿庵吉宗の「わらび餅」は奈良のわらび餅の代名詞として有名な逸品
- 祥楽(しょうがく)の「らほつ饅頭」は大仏さまの知恵の象徴
- 砂糖傳増尾商店の御門米飴(みかどこめあめ)は琥珀色の伝統の飴
- 白玉屋榮寿の「みむろ最中」は一子相伝7代に受け継がれた銘品
- 鹿屋の吉野本葛使用「くず餅」はぷるぷるした食感がたまらない味わい
- まとめ
萬々堂通則の「ぶと饅頭」は春日大社の御鎮座当初以来の伝統あるお菓子
出典:萬々堂通則公式ページ
悠久の都奈良の地で、江戸後期に創業した萬々堂通則。
御祭礼にお供えされる神撰のぶとは、唐菓子の一つで、米の粉を油で揚げて作られています。
一見、揚げあんドーナッツのようにも見える不思議なお菓子。
小豆のこしあんを包んで、カラリと揚げられており、味良く滋養豊かなお菓子として、昔から重宝されたものです。
ちょっと意外性のある古都の味を是非お土産にどうぞ。
ぶと饅頭の販売店とお値段
住所:奈良県奈良市橋本町34(もちいどのセンター街)
電話:0742-22-2044
営業時間:9:00~19:00(木曜日10;00~17:00)(木曜不定休)
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1個216円(税込み)
本家菊屋の「御城乃口餅」(おしろのくちもち)は秀吉公のお気に入り
出典:本家菊屋公式ページ
1580年に、菊屋の献上した餅をたいそう気に入った秀吉公が、「鶯餅」と命名したというもの。
子守唄にも歌い継がれたという奈良の名物となり、郡山城の大門を出たところで売っていたことから、いつしか「御城之口餅」と通称が付き現代にいたっています。
国内産の最高級小豆、丹波大納言の大粒だけを使用し、近江産のもち米、国産青大豆のきな粉と、こだわり抜いた材料のみを使っているお餅です。
素材の良さが、品質の良さ。本格派にも喜ばれる銘品です。
御城之口餅の販売店とお値段
住所:奈良県大和郡山市柳1-11
電話:0743-52-0035
営業時間:8:00~19:30(元旦のみ休日)
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ひと箱(6個入り)700円(税込み)
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総本店柿寿賀の「柿寿賀」(かきすが)は栄養の宝庫とされる柿で長寿を祝うお菓子
出典:総本店柿寿賀公式ページ
古来より、柿は栄養の宝庫とされていました。
奈良は柿の産地であり、柿にまつわるお菓子は沢山ありますが、その中でもかなり手の込んだものが、この「柿寿賀」です。
柚子皮の甘露煮を芯に、干し柿で堅く巻き上げたお菓子で、干し柿の自然な甘さや、柚子の爽やかな香りが人気ですよ。
お茶席でも重宝されるお菓子ですが、焼酎やワインなどにもピッタリだとか。
おせち料理や懐石料理に使われたりする銘品です。
稀少な味わいを是非どうぞ。
柿寿賀の販売店とお値段
住所:奈良市高畑町1119
電話:0742-20-1717
営業時間:9:00~17:00(火曜定休日)
オンラインショップはこちら
一本1200円(税抜き)
アルカイックの幸福スイーツ「鹿マフィン」は思わず顔がほころぶ可愛さ
ガイドブックに必ず登場するのが、超キュートなアルカイックの幸福スイーツです。
鹿マフィンや、アイシングクッキーなどなど。
眺めているだけで幸せになれそうなスイーツばかりですよ。
食べるのがもったいないけれど、これをプレゼントされたら、嬉しくなってしまうこと間違いなし。
奈良のお土産に是非どうぞ。
鹿マフィンの販売店とお値段
住所:奈良県奈良市福智院町44-1
電話:0742-24-7007
営業時間:10:30~18:00(水曜定休日)
通信販売はありません
マフィン各種380円~(税抜き)アイシングクッキー各種200円~(税抜き)
だんご庄の「おだんご」は手作りの素朴な味わいが決め手
出典:だんご庄公式ページ
明治11年創業のだんご庄は、この「おだんご」のみが販売されているお店です。
行けば、職人さんたちが、毎日忙しそうに手作業で「おだんご」を作っておられるのが拝見出来ます。
もとは旧高野長谷街道の茶屋でしたが、竹串に刺しただんごが、「庄五郎だんご」「だんご庄のだんご」と人気になり、現在に至ります。
昔ながらの製法は、全く変わらず、唐臼でついた米粉に上質のきな粉、味付けには初代からの特製の蜜を使って、すべて手づくりで作られています。
いびつな形も、味がある、庶民のおだんご。
きな粉の香ばしさがくせになりますよ。
だんご庄のだんごの販売店とお値段
住所:奈良県橿原市近鉄坊城駅前
電話:0744-27-4340
営業時間:8:30~17:00(売り切れ次第終了)(火曜・第一水曜定休日)
通信販売不可
1本70円(税込み)
千寿庵吉宗の「わらび餅」は奈良のわらび餅の代名詞として有名な逸品
出典:千寿庵吉宗公式ページ
奈良にしかない味を追求し、古文書をひもといて、長い年月を重ね、再現させた伝統の銘菓。
ふるふると震える柔らかいわらび餅は、口どけ優しく、じんわりとした甘さ。
天日干しした自然の甘藷(かんしょ)デンプンと、国産本わらび粉を厳選して作られています。
半日かかって練り上げ、また半日寝かせてと、こだわりの製法で作ったわらび餅を、「わらびさん」と呼ばれる職人さんが、手作業で切っています。
この最終チェックがおいしさの秘密とか。
是非ともお土産に、お試しください。
わらび餅の販売店とお値段
住所:奈良県押熊町39番の1
電話:0742-23-3003
営業時間:9:00~18:00(元旦のみ休業)
オンラインショップはこちら
カットタイプ:ひと箱(5切れ入り)648円(税込み)
祥楽(しょうがく)の「らほつ饅頭」は大仏さまの知恵の象徴
出典:祥楽公式ページ
らほつとは、知恵の象徴と呼ばれ、大仏様の頭についているころころと並んだ髪のこと。
全て右巻きになっていて、巻貝のようにも見えます。
そんならほつをかたどって作られたのが「らほつ饅頭」ですよ。
こだわりのこめ油で香ばしく揚げたかりんとう生地に、しっとりと上品に仕上げた餡が包まれています。
縁起も良い、お饅頭で、味わいのバラエティーも豊か。
抹茶、こしあん、さくらあん、栗かぼちゃ、つぶあんがあります。
お土産にはぴったりのスイーツです。
らほつ饅頭の販売店とお値段
住所:奈良県生駒郡斑鳩町龍田2-2-11
電話:0120-074-574
営業時間:9:00~17:00(土・日・祝休業)
オンラインショップはこちら
1パック(4個入り)650円(税込み)
砂糖傳増尾商店の御門米飴(みかどこめあめ)は琥珀色の伝統の飴
出典:砂糖傳増尾商店公式ページ
砂糖傳増尾商店は創業安政元年の老舗。
その昔、東大寺長老の故清水公照師が、米飴を食べられ、その美味しさに感動して命名されたのが「御門米飴」です。
米飴は古来より伝承される健康食品で、ただの水飴と違い、風味良く、滋養強壮に優れた成分があり、そのままでも、お料理にも使用出来ます。
ヨーグルトやアイスクリームにかけたりして召し上がるのもいいかと。
ちょっと珍しいお土産にどうぞ。
御門米飴の販売店とお値段
住所:奈良県奈良市元興寺町10
電話:0742-26-2307
営業時間:(9:00~18:00)(年中無休)年末年始除く
オンラインショップはこちら
ひと瓶(300g)1143円(税別)壺入り(350g)1191円(税別)
白玉屋榮寿の「みむろ最中」は一子相伝7代に受け継がれた銘品
出典:白玉屋榮寿公式ページ
白玉屋榮寿は、創業弘化元年(1844年)、大和一ノ宮三輪明神大神神社の御菓子調進司を承る老舗です。
昭和天皇皇后、両陛下にも献上された「みむろ」は奈良の銘菓なのです。
三輪明神大神神社の御神体山、三諸山にちなんだもので、特産大納言小豆の香り高き餡がかもし出す風味が広く人気のお菓子ですよ。
四季折々のお茶の席やご贈答には、格式高いお菓子として重宝されています。
全国菓子大博覧会他、あらゆる品評会でも、数々の賞を受賞。
奈良を代表するお菓子とも言えます。
とにかく、お店にあるのは、この最中のみ。
それだけの自信作を、是非お土産にどうぞ。
みむろ最中の販売店とお値段
住所:奈良県桜井市三輪660-1
電話:0744-43-3668
営業時間:8:00~19:00(月曜・第3火曜定休日)
電話注文:0120-3668-30(携帯からは0744-43-3668)
ひと箱(8個入り)850円(税込み)
鹿屋の吉野本葛使用「くず餅」はぷるぷるした食感がたまらない味わい
出典:鹿屋公式ページ
記紀・万葉集にも歌われる奈良県吉野町の本葛製造元とのコラボレーションで作られた本格派の「くず餅」です。
まずは、そのまま食べて、黒みつをかけ、最後はきなこをのせて、三度美味しさが変わります。
アイスクリームに添えても、フルーツと一緒に食べても美味しいですよ。
わらび餅とはまた違った食感をお楽しみください。
くず餅の販売店とお値段
住所:奈良市春日野町23番地1
電話:0742-22-3181
営業時間:10:00~17:00(年中無休)
オンラインショップはこちら
ひと箱(180g×2)864円(税込み)
まとめ
奈良の銘菓を10選いたしました。
伝統ある古くからのお菓子から、新しく可愛らしいものまで。
どの品も、喜んでもらえそうなものばかりですよ。
今回は中に入っていない奈良の大仏プリンや、天極堂のくず湯、くず餅 、中谷堂のよもぎ餅などは、以前の記事をご覧ください。
奈良らしいお土産を、是非どうぞ。